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プロフィール
HN:
reiji.
年齢:
33
HP:
性別:
男性
誕生日:
1984/07/18
職業:
PHOTOGRAPHER
自己紹介:
26歳。宮城県在住のフリーランスフォトグラファー。
コマーシャルフォトを中心に、写真のワークショップ講師やアートイベントのプロデュースなども展開中。
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冬もまだ始まったばかりの頃だった
今日みたいにやわらかな日が差し込んでいて
まるでクロスフィルターでもはめ込んでように
光がきらきらと輝いていた

俺は冷え始めた外の景色を眺めていた
都心のマンションの20階
日曜日だってのに外の景色は相変わらず忙しそうだ
コトっと小さな音を立てて置かれたコーヒーに小さく「ありがとう」と呟いた

銀行員を勤める朋の家にはテレビとゆうものが無かった
代わりと言ってはなんだけど、家には有線が繋がっていて
各部屋に設置されたスピーカーからはピアノの音がとても静かに流れている
四方から響く音の鼓動は直接頭に響くようでなんだかとても心地がいい
窓際のソファにかけてウトウトとする俺をよそ目に
彼は何やらパソコンに向かって仕事してるようだった

PM4:00
突然の電話 声を荒げる彼
家の中が慌ただしくなる
その気配を夢現つに感じていた
慌ててコートを羽織る彼を見て、俺もびっくりして起き上がる

「ごめんちょっと出るけど、寝てていいから。
 姉貴が事故にあったらしくて。
 留守番しててもらっていい?」

初めて見た彼の焦った顔に、俺はただ頷く事しか出来なかった。


PM8:00
ようやく帰ってきた彼の腕の中では小さな男の子が眠っている
3歳ぐらいだろうか、手には電車のレプリカを握ったままだった

彼はその小さな男の子をベットに寝かせると
そっと寝顔を覗き込む
それを横で見つめているのだけど
何から聴いていいのか、むしろ何か聴いていいのか
俺はただ迷っていた


「・・・

 保育園にね、迎えにいく途中だったんだって。

 
 こんな小さい子1人残してさ。。。

 一緒に連れていってくれた方がこの子も幸せだったろうに。。」



思いもよらぬ言葉
嗚咽を漏らして泣く彼

俺は何も言えなかった
彼の言葉を否定する事も、慰める事も、受け止める事さえも。


『そんなコト無いよ!!』
彼に向かってはっきりとそう言えたのはもっとずっと後の話。
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